公演スケジュール
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第409回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
天才ムストネン、母国フィンランドの音楽第409回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
ピアニストであり指揮者であり作曲家でもある。それがフィンランド出身の音楽家オリ・ムストネンだ。まずはピアニストとして国際的な注目を集め、その後、指揮者としての活動を本格化させ、自作を演奏する機会も多い。
そんなムストネンの指揮、ピアノ、作曲のすべての才能に触れることができるのが、今回のプログラム。ヒンデミットの「4つの気質」では、ピアノ独奏と指揮を兼ねる「弾き振り」を披露する。「4つの気質」とは聞きなれない言葉かもしれないが、これは古代ギリシャ時代に由来する説で、人間の体液には黒胆汁、血液、粘液、胆汁があり、そのいずれが優位であるかによって人の気質が決まるという。そんな4つの基質を音楽的に表現したらどうなるか、という点がこの曲のおもしろさ。
ムストネンの自作自演は九重奏曲第2番(弦楽合奏版・日本初演)。フィンランドの偉大な作曲家たちの伝統に連なるような、清冽な抒情を湛える。同じく現代フィンランドの作曲家ラウタヴァーラの作品では、鳥の鳴き声がオーケストラと共演する。
そして、フィンランドといえばシベリウス。メーテルランクの戯曲を題材とした「ペレアスとメリザンド」組曲が演奏される。ドビュッシーも同作をオペラ化しているように、このドラマは多くの作曲家たちの心をとらえた。幻想味あふれる傑作である。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)
開催日程
2018年11月29日(木) 開場 18 : 15 開演 19 : 00
出演者
- オリ・ムストネン
指揮、ピアノオリ・ムストネン指揮、ピアノヘルシンキ生まれ。作曲家、ピアニスト、指揮者として非凡な才能を持ち、世界各地で活躍する。ソリストとしてベルリン・フィルをはじめとする著名オーケストラと、バレンボイム、ブロムシュテット、ゲルギエフ等の指揮者と共演。指揮者としてはドイツ・カンマーフィル・ブレーメンやケルンWDR響に客演し、ヘルシンキ・フィル等とは自作を初演している。最新盤は、ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送響とのプロコフィエフ:ピアノ協奏曲全曲(オンディーヌ)。
演奏曲目
ヒンデミット | 4つの気質 -ピアノと弦楽オーケストラのための主題と変奏 |
ムストネン | 九重奏曲 第2番(弦楽合奏版・日本初演) |
ラウタヴァーラ | カントゥス・アルクティクス「鳥と管弦楽のための協奏曲」 |
シベリウス | 劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」組曲 Op. 46 |
シベリウス | アンダンテ・フェスティーヴォ JS34 |
会場
石川県立音楽堂 コンサートホール
チケット
料金 |
全席指定 SS6,000- S5,000- A4,000- B3,000- SL1,000- 未就学児入場不可 託児ルームの申込は11/26まで(有料 TEL.076-232-8111) |
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プレイガイド |
石川県立音楽堂チケットボックス TEL. 076-232-8632 チケットぴあ(Pコード119-999) ローソンチケット(Lコード57267) セブンチケット 香林坊大和 |
主催・問合せ等
主催 |
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問合せ |
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