公演スケジュール
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第412回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
藤村実穂子 ヴェーゼンドンク歌曲集 メンデルスゾーン夏の夜の夢第412回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
最高のクオリティの声を体験することは、聴き手も演奏家も大きく成長させる。
オペラを得意とし、日の出の勢いで存在感を増している若き実力派マエストロ、OEK常任客演指揮者・川瀬賢太郎を迎えた今回の定期は、声とともに、詩と演劇のエッセンスを楽しめる趣向だ。
前半では、バイロイト音楽祭をはじめドイツを中心に、オペラの主役級の役柄を歌い続けている、世界のメゾ・ソプラノ藤村実穂子が、もっとも得意とするワーグナーを歌う。「ヴェーゼンドンク歌曲集」は、あの「トリスタンとイゾルデ」を予兆する母胎のような作品であり、作曲家にインスピレーションを与えたマティルデ・ヴェーゼンドンク夫人との禁断の恋から生まれた、「愛のしずく」とも言うべき小さな大傑作である。
後半では、細川俊夫のオペラで国際的成功を収めて以来、幅広いレパートリーで常にその動向が注目される真の実力派ソプラノ半田美和子を加えて、メンデルスゾーンの天才の証しともいえる劇付随音楽「夏の夜の夢」(あの有名な結婚行進曲を含む)を合唱付きで全曲聴けるのも、滅多にない嬉しい機会だ。原作のシェークスピア戯曲に実績ある俳優・進藤健太郎を語りに迎えているのも心憎い。(林田直樹:音楽ジャーナリスト、評論家)
開催日程
2019年02月16日(土) 開場 13 : 15 開演 14 : 00
出演者
- 川瀬賢太郎
指揮川瀬賢太郎指揮1984年東京生まれ。私立八王子高等学校芸術コースを経て、2007年東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。これまでに、ピアノ及びスコアリーディングを島田玲子、指揮を広上淳一、汐澤安彦、チョン・ミョンフン、アーリル・レンメライトの各氏に師事。2005年レインボウ21デビューコンサート2005(サントリーホール)に出演。
2006年10月に行われた東京国際音楽コンクール<指揮>において1位なしの2位(最高位)に入賞し、2007年3月には入賞者デビューコンサートで神奈川フィルハーモニー管弦楽団および大阪センチュリー交響楽団を指揮。
その後、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、札幌交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団を始め、各地のオーケストラから次々に招きを受ける。また、2009年6月群馬交響楽団定期公演に、2010年東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期公演にそれぞれデビューを果たす。
2012年1月には、細川俊夫作曲 平田オリザ演出、オペラ「班女」広島公演で指揮し、オペラデビュー。
海外においても2008年と2011年にイル・ド・フランス国立オーケストラと共演、また、2012年にはユナイテッド・インストゥルメンツ・オヴ・ルシリンと細川俊夫作曲モノドラマ「大鴉」オランダ初演を成功させ、2014年には「大鴉」日本公演として、東京、広島それぞれの公演を成功裡に終えた。
2015年2月には、細川俊夫作曲オペラ「リアの物語」新演出を広島にて指揮、喝采を浴びる。
2007年~2009年パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)アシスタント・コンダクター。
現在、名古屋フィルハーモニー交響楽団指揮者、神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、八王子ユース弦楽アンサンブル音楽監督、三重県いなべ市親善大使。2015年渡邉暁雄音楽基金 音楽賞、第64回神奈川文化賞未来賞、2016年第14回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第26回出光音楽賞、第65回横浜文化賞 文化・芸術奨励賞を受賞。 - 半田美和子
ソプラノ半田美和子ソプラノ桐朋学園大学、同大研究科修了。二期会オペラスタジオ修了時に最優秀賞、川崎静子賞。第4回藤沢オペラコンクール第一位、福永賞受賞。二期会「フィガロの結婚」スザンナ、新国立劇場「ファルスタッフ」ナンネッタなど様々なオペラで活躍し、細川俊夫「班女」花子を日本・イタリアで初演。コンサートソリストとしても、ドイツリートやフランス、アメリカ歌曲なども含む幅広いレパートリーを誇り、精緻な技術と高い音楽性が評価されている日本を代表するソプラノ。 - 藤村実穂子
メゾ・ソプラノ藤村実穂子メゾ・ソプラノ「現在最高のメゾ」と評され、世界各国で大活躍をしている。2002年主役級としては日本人で初めてバイロイト音楽祭にデビュー、以来9年間連続で出演。ウィーン国立歌劇場など世界一流の歌劇場に出演。ティーレマン、小澤等各指揮者や、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル等と共演を重ねている。 日本では新国立劇場「ラインの黄金」(フリッカ)でデビュー。N響、水戸室内管との共演、リサイタルなどで絶賛を浴びる。サントリー音楽賞等受賞多数。 - 進藤健太郎
語り進藤健太郎語り1995年無名塾入塾。無名塾公演、外部公演ともに、多様な演出家の作品で主演・助演を務めている。主な舞台出演作品には、〈無名塾公演〉「炎の人」(2010)、「ロミオとジュリエット」 (2013) ロミオ役、「肝っ玉おっ母と子供たち」(2018)。〈外部公演〉「お隣の脱走兵」 (2001 演出 西川信廣)、「オイル」(2003 演出 野田秀樹)、「贋作 罪と罰」(2005 演出 野田秀樹)他多数。また「助太刀屋助六」(2002 監督 岡本喜八)、「座頭市THE LAST」(2010 監督 阪本順治)、「SPACE BATTLE SHIPヤマト」(2010 監督 山崎貴)などの映画作品にも出演する他、
テレビ出演も多数。 - オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団
合唱オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団合唱北陸三県からオーディションで選ばれたメンバーで1992年に結成。翌年2月のオーケストラ・アンサンブル金沢第30回定期公演「フォーレ:レクイエム」でデビュー。合唱団員は毎年オーディションによって選出されている。
演奏曲目
ワーグナー | ヴェーゼンドンク歌曲集 WWV91 |
メンデルスゾーン | 劇付随音楽「夏の夜の夢」op.21&61 |
会場
石川県立音楽堂 コンサートホール
チケット
料金 |
全席指定 SS7,000- S6,000- A5,000- B3,000- SL1,000- 未就学児入場不可 託児ルームの申込は2/13まで(有料 TEL.076-232-8111) |
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プレイガイド |
石川県立音楽堂チケットボックス TEL.076-232-8632 香林坊大和 チケットぴあ ローソンチケット セブンチケット |
主催・問合せ等
主催 |
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問合せ |
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