公演スケジュール
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渡邉康雄 ― ベートーヴェン ピアノ協奏曲の世界 ―
円熟の時を迎え、今ベートーヴェンの真髄に迫る渡邉康雄 ― ベートーヴェン ピアノ協奏曲の世界 ―
ピアニストの渡邉康雄さんは、日本フィルハーモニー交響楽団の創立指揮者・渡邉曉雄氏の長男というお生まれなので当然とも言えるが、指揮活動にも以前から積極的に取り組んで来た方だ。
今回は、指揮とピアニストを兼ねる所謂「弾き振り」をするというのが、また改めて注目されるところである。登場する「オーケストラ・アンサンブル金沢」は、創立30周年を迎え、いつも誠実な演奏によって信頼を得ている室内オーケストラで、今回のようなベートーヴェンの協奏曲の演奏には、誠にふさわしい共演者であるということが出来る。
渡邉さんは、リサイタルでは良くステージから語り掛け、選曲の狙いや作品への思いを話される事があるが、これがまた、その真摯な人柄をを伝える場面となり、聴衆との間の距離を縮める得難い時間になっている。
ここに選ばれた2つの協奏曲は、初めの「第1番」が、まだ20代の終わりにあったベートーヴェンの、若々しくも功名心に溢れる足取りを実感できる溌剌としたコンチェルト。次の「第5番(皇帝)」は、「傑作の森」と呼ばれる時期に書かれた畢生の大作で、当時、難聴に苦しんでいたベートーヴェンが、自身での初演を諦め、第三者による演奏を見越して、カデンツァなどを克明に譜面に書き込んだと伝えられている。
そういえば「第1番」はここ暫く聴く機会がなかった曲であるし、私も今すぐにでも聴きたい思いが湧いてきた。(丹羽正明:音楽評論家)
開催日程
2019年03月17日(日) 開場 13 : 30 開演 14 : 00
出演者
- 渡邉康雄
ピアノ、指揮渡邉康雄ピアノ、指揮日本フィル創立指揮者の渡邉曉雄の長男として1949年東京に生まれ、東京藝術大学付属高校の作曲科を卒業後に渡米し、ニューイングランド音楽院とジュリアード音楽院にて学ぶ。72年に東京文化会館における東京フィルの定期演奏会において、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を父子共演してピアニストとしてデビュー。以後、我が国はもとより、世界各国の著名指揮者たちと協奏曲を多数共演する。2007年に音楽監督を務めた第7回津山国際総合音楽祭において九州響を率いてデリック・クック版マーラー/交響曲第10番を指揮し大成功に導いた。他に日本フィル、アンサンブル金沢、東京都響、京都市響、群響などを指揮、神戸室内合奏団の常任指揮者を4年間務めた。音楽学部長を歴任したくらしき作陽大学の教授職を15年3月末に定年退職し、現在は同大学名誉教授。他に桐朋学園大学非常勤講師、若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール審査員、東京藝術大学付属高校同窓会会長、北欧音楽祭すわ名誉会長などを務めている。15年より3年連続して秋に続けられた東京でのリサイタルは、多くのマスコミなどと共に各専門家の間でも絶賛された。
演奏曲目
ベートーヴェン | ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 op.15 |
ベートーヴェン | ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73「皇帝」 |
会場
チケット
料金 |
全席指定 SS席10,000円 S席8,000円 A席6,000円 |
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プレイガイド |
紀尾井ホールチケットセンター TEL.03-3237-0061 e+(イープラス) |
主催・問合せ等
マネジメント |
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