公演スケジュール
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第454回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
ニューヨークの印象、パリの風景、海のメロディ。第454回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
2020年8月までOEK指揮者を務めた田中祐子が帰ってくる。フランス音楽を中心として組まれたプログラムは華やかで色彩感豊か。ミヨーがアメリカで出会ったジャズの影響を受けて書いたバレエ音楽「世界の創造」、上野耕平をソリストに招くイベールの「アルト・サクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲」、同じくイベールがパリのさまざまな情景を描写した交響組曲「パリ」といった楽しい作品が並ぶ。上野耕平は今もっとも聴きたいサクソフォン奏者だろう。今回は協奏曲のソリストを務めるばかりでなく、「世界の創造」と「パリ」ではオーケストラの中に入って吹くのだとか。これはぜいたく。
さらに注目したいのは藤倉大作曲のUmi(海)。藤倉大はロンドンを拠点に国際的に活躍する引く手あまたの作曲家。今回の「Umi(海)」は、彼のオペラ第1作である「ソラリス」の音楽を素材とした管弦楽曲である。「ソラリス」はスタニスワフ・レムの古典的SF小説(映画も有名)を原作とするオペラで、すでに各地の劇場で上演されているが、そこから派生した本作品はオペラとはまた一味違った独立した音楽世界を作り上げる。海に恵まれた石川県人なら、きっとこの音楽から容易に海を感じ取ることができるはず。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)
開催日程
2022年04月22日(金) 開場 18 : 00 開演 19 : 00
出演者
- 田中祐子
指揮田中祐子指揮東京藝術大学大学院指揮科修士課程首席修了。東京国際コンクール「指揮」入選、ブザンソン国際指揮者コンクール、ショルティ国際指揮者コンクールのセミファイナリスト。2012年より渡独し、主にベルリンとミュンヘンにて研鑽を積み、現在もパリにて更なる研鑽と演奏活動を継続する。2013年クロアチア国立歌劇場リエカ管弦楽団に招かれ海外デビュー。これまでに国内の主要なオーケストラと共演を重ねるほか、オペラ指揮者としても着実に実績を上げている。平成30年度(第29回)五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。2020年度ローム ミュージック ファンデーション奨学生。2018-2020年オーケストラ・アンサンブル金沢指揮者。NHK-Eテレ「らららクラシック」やNHK-FM「名曲アルバム」、日テレ「読響シンフォニックライブ」、テレ朝「題名のない音楽会」等、メディア出演多数。 - 上野耕平
サクソフォン上野耕平サクソフォン茨城県東海村出身。8歳から吹奏楽部でサクソフォンを始め、東京藝術大学器楽科を卒業。第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、史上最年少で第1位ならびに特別大賞を受賞。2014年第6回アドルフ・サックス国際コンクールにおいて、第2位を受賞。現地メディアを通じて日本でもそのニュースが話題になる。また、スコットランドにて行われた第16回世界サクソフォンコングレスでは、ソリストとして出場し、世界の大御所たちから大喝采を浴びた。現在、国内若手アーティストの中でもトップの位置をしめ演奏活動のみならず、NHK-FM「×(かける)クラシック」の司会、「題名のない音楽会」「情熱大陸」など、メディアへの出演や、サックスカルテット「The Rev Saxophone Quartet」、吹奏楽「ぱんだウインドオーケストラ」のコンサートマスターとしても活躍中。昭和音楽大学の非常勤講師。2018年第28回出光音楽賞受賞。2018年第9回岩谷時子賞奨励賞受賞。
演奏曲目
ミヨー | バレエ音楽「世界の創造」作品81a |
イベール | アルト・サクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲 |
藤倉大 | Umi(海) (2014/2017) |
イベール | 交響組曲「パリ」 |
会場
石川県立音楽堂 コンサートホール
チケット
料金 |
全席指定(税込) SS6,000円 S5,000円 A4,000円 B3,000円 スターライト1,000円 車椅子席5,000円 ・25歳以下公演前日より半額で予約可(購入時要証明書類) ・公演予定時間: 約90分(休憩あり) |
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プレイガイド | 石川県立音楽堂チケットボックス TEL.076-232-8632 |
主催・問合せ等
主催 |
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問合せ |
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