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2022.06.13 岩城宏之音楽賞2022年度 第16回「岩城宏之音楽賞」選考結果について
岩城宏之OEK永久名誉音楽監督の遺志を受け2007年に創設致しました、北陸にゆかりのある実力ある音楽家に贈られる「岩城宏之音楽賞」の2022年度の受賞者が、下記のとおり決定いたしましたのでお知らせいたします。受賞者には、本年9月10日(土)に石川県立音楽堂で開催される「岩城宏之メモリアル・コンサート」に、ソリストとしてご出演を頂きますとともに、公演冒頭において当音楽賞の表彰および副賞(賞金50万円)が授与されます。
岩城宏之賞受賞者
竹多 倫子(ソプラノ、石川県出身)
石川県立金沢二水高等学校、愛知県立芸術大学卒業、東京藝術大学大学院修了。第47回日伊声楽コンコルソ第1位及び歌曲賞。第82回日本音楽コンクール声楽部門(オペラ・アリア)第1位及び岩谷賞(聴衆賞)、E. ナカミチ賞。オルヴィエート国際声楽コンクールにて『蝶々夫人』題名役を歌唱して優勝。平成26年度文化庁新進芸術家海外研修生。平成29年度第28回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。文化庁新進芸術家海外研修制度及び五島記念文化賞オペラ新人賞により渡伊。ミラノ、ヴェローナで研鑽を積む。その間、マンチネッリ歌劇場『蝶々夫人』題名役にてイタリアでオペラデビューを果たす。国内では、小澤征爾音楽塾『フィガロの結婚』伯爵夫人役カヴァーキャストとして参加し、特別公演に出演。2017年には日生劇場『ルサルカ』題名役で好評を博す。21年東京二期会オペラデビューとなった『タンホイザー』では、ヒロイン・エリーザベトを演じ、磨き上げられた豊かな声と気品ある演唱で高い評価を得た。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」出演。また、22年5月には五島記念文化賞の研修成果発表のリサイタルを開催し、意欲的なプログラムで更なる成長を印象付けた。今後は、23年2月東京二期会『トゥーランドット』リュー役に出演予定。2020〜22年度「公共ホール音楽活性化事業(おんかつ)」登録アーティスト。令和3年度石川県文化奨励賞受賞。二期会会員。
審査員
- 木村かをり(ピアニスト、故岩城宏之夫人)
- 池辺晋一郎(作曲家、石川県立音楽堂洋楽監督)
- 広上淳一(指揮者、OEKアドヴァイザー [9月よりアーティスティック・リーダー])
受賞者のコメント
岩城宏之マエストロの「金沢から世界へ文化を発信する」という想いのもと、オーケストラ・アンサンブル金沢が設立され、私もOEKの演奏を聴いて育ち、今はオペラ歌手として音楽を届ける立場として携わらせていただいております。石川の誇りでありますOEKの、産みの親とも言うべき岩城マエストロの音楽賞を受賞させていただけることに、地元・金沢の人間として大変光栄でありますと同時に、大変に身の引き締まる想いです。そして、岩城マエストロの想い、音楽・文化の発信にご尽力くださってきた皆様の想いを受け継ぎ、私も石川県出身者として音楽を世界に発信できる音楽家になれるよう、今回の受賞を励みに、より一層音楽に邁進していきたいと思っております。
岩城宏之メモリアル・コンサート公演日程
- 日時 2022年9月10日(土)14:00開演
- 会場 石川県立音楽堂コンサートホール
- 指揮 広上淳一
- 管弦楽 オーケストラ・アンサンブル金沢
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