公演スケジュール
THU
第474回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
ピヒラー充実の初期ロマン派。若き名手 岡本誠司のパガニーニ。第474回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
11月の定期公演を指揮するのは名誉アーティスティック・アドヴァイザーのギュンター・ピヒラー。2021年は入国制限の影響で来日が中止になってしまったが、久しぶりの登場を楽しみにしている方も多いことだろう。ピヒラーは若き日にカラヤンによりウィーン・フィルのコンサートマスターに抜擢され、その後、アルバン・ベルク弦楽四重奏団の第一ヴァイオリニストを務めて一時代を築いた。その後、指揮者としての活動の場を広げた音楽界のレジェンドである。
そのピヒラーと日本の気鋭のヴァイオリニスト、岡本誠司の共演は大きな見どころ。岡本は2021年、難関として知られるARDミュンヘン国際音楽コンクールで第1位を獲得。ソリストとして活躍するのみならず、反田恭平プロデュースのジャパン・ナショナル・オーケストラのコンサートマスターも務める。
ふたりが共演するのはパガニーニのヴァイオリン協奏曲第4番。鮮やかな技巧を披露してくれることだろう。これに組み合わされるのが、シューベルトの「未完成」、ロッシーニの序曲。パガニーニとロッシーニはともにウィーンを席巻した作曲家であり、シューベルトはウィーン生まれの作曲家。ウィーンがキーワードになったプログラムでもある。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)
開催日程
2023年11月30日(木) 開場 18 : 00 開演 19 : 00
出演者
- ギュンター・ピヒラー
指揮ギュンター・ピヒラー指揮15歳でウィーン音楽大学に入学。18歳でウィーン交響楽団のリーダーに、21歳でヘルベルト・フォン・カラヤンによりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに抜擢された。1969年モーツァルト解釈賞を受賞。70年にアルバン・ベルク四重奏団を結成し、以降2008年の解散まで、この名声ある四重奏団を率いた。90年代初めより指揮者としての活動を開始。ウィーン室内管、オランダ室内管、ノルウェー室内管、ライプツィヒ室内管、パドヴァ管、ローザンヌ室内管、アンサンブル・オルケストラル・ド・パリ、ハレ管、N響、東京フィル、大阪フィル、仙台フィル、ロイヤル・フランダース・フィルを指揮している。また、アイルランド、イスラエルの室内管弦楽団、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、ドイツ室内管、トスカーナ管、オーケストラ・ダルキ・イタリアーナとともに演奏旅行もおこなっている。現在マドリード国際室内楽研究所にて主任教授。オーケストラ・アンサンブル金沢では長年プリンシパル・ゲスト・コンダクターを長年務め、現在は名誉アーティスティック・アドヴァイザーを務める。 - 岡本誠司
ヴァイオリン岡本誠司ヴァイオリン千葉県生まれ。第19回J.S.バッハ国際コンクールのヴァイオリン部門にてアジア人で初めて優勝し注目を集め、2021年ARDミュンヘン国際音楽コンクールヴァイオリン部門第1位入賞するなど受賞歴多数の実力派。現在はクロンベルク・アカデミーに在籍し、ベルリンにて研鑽を積みながら、日本およびヨーロッパでソロはもちろん室内楽など精力的な演奏活動を行っている。東京藝術大学を卒業後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の修士課程修了。2022年文化庁長官より表彰。第31回出光音楽賞を受賞。ヴァイオリンはNPO法人イエロー・エンジェルよりM. ゴフリラー(1702年)の貸与を受け、(株)日本ヴァイオリンより名器貸与特別助成を受けている。
演奏曲目
ロッシーニ | 歌劇《ランスへの旅》序曲 |
パガニーニ | ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ短調 MS 60 |
ロッシーニ | 歌劇《絹のはしご》序曲 |
シューベルト | 交響曲 第8番 ロ短調 D 759「未完成」 |
会場
石川県立音楽堂 コンサートホール
チケット
料金 |
全席指定 SS席6,000円 S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円 スターライト席1,000円 車いす席5,000円 ・未就学児入場不可 ・25歳以下公演前日より半額で予約可(購入時要証明書類) ・公演予定時間: 約110分(休憩あり) |
---|---|
プレイガイド | 石川県立音楽堂チケットボックス TEL 076-232-8632 |
主催・問合せ等
主催 |
|
---|---|
助成 | |
問合せ |
|