公演スケジュール
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第478回定期公演マイスター・シリーズ
フィンジとヴォーン・ウィリアムズ。川瀬賢太郎のイギリスプログラム。第478回定期公演マイスター・シリーズ
日本におけるイギリス音楽の人気は少しずつ上がってきているように思う。かつては「イギリスには大作曲家がいない」などといったことも言われたものだが、最近はずいぶん認識が変わってきたのではないだろうか。 イギリス人指揮者のみならず、日本人指揮者にもイギリス音楽に取り組む人が増えてきた。
OEKパーマネント・コンダクターの川瀬賢太郎はフィンジとヴォーン・ウィリアムズの作品からなるオール・イギリス音楽プログラムを披露する。 OEKにとってはやや珍しいレパートリーかもしれないが、初めて耳にする人にも親しみやすい作品ばかり。 心地よいひとときを過ごせるはずだ。
フィンジの 「弦楽のためのロマンス」 はみずみずしいリリシズムに貫かれた佳品。 柔らかく繊細な楽想にほのかなノスタルジーがにじむ。 そのフィンジの師匠筋にあたるのがヴォーン・ウィリアムズ。 しばしば 「もっともイギリス的な作曲家」 と呼ばれ、民謡の採集を通じて独自の牧歌的で幻想的な作風を築き上げた。 オーボエ協奏曲では世界的名手、吉井瑞穂の独奏が期待を高める。 交響曲第5番は第二次世界大戦中に書かれた作品ながら、豊かな田園情緒が息づく。そこに平和への祈りを読みとることも可能だろう。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)
開催日程
2024年03月09日(土) 開場 13 : 00 開演 14 : 00
出演者
- 川瀬賢太郎
OEKパーマネント・コンダクター川瀬賢太郎OEKパーマネント・コンダクター1984年東京生まれ。東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。これまでに指揮を広上淳一、汐澤安彦、チョン・ミョンフンなどの各氏に師事。2006年10月に行われた東京国際音楽コンクール<指揮>において1位なしの2位(最高位)に入賞。その後、東京交響楽団、読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団を始め、各地のオーケストラから次々に招きを受け、2011年4月には名古屋フィル指揮者に、2014年4月より神奈川フィル常任指揮者に就任。卓越したプログラミングを躍動感あふれる演奏で聴衆に届けている。海外においてもイル・ド・フランス国立オーケストラや、ユナイテッド・インストゥルメンツ・オヴ・ルシリンと共演。オペラにおいても目覚ましい活躍を遂げている。現在、名古屋フィルハーモニー交響楽団音楽監督、札幌交響楽団正指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢パーマネント・コンダクター、三重県いなべ市親善大使。2015年渡邉暁雄音楽基金音楽賞、第64回神奈川文化賞未来賞、2016年第14回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第26回出光音楽賞、第65回横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞。東京音楽大学作曲指揮専攻(指揮)特任講師。 - 吉井瑞穂
オーボエ吉井瑞穂オーボエ甘美な音色と豊かな音楽性で世界の聴衆を魅了するオーボエ奏者。東京藝術大学入学後、渡独。カールスルーエ国立音楽大学を首席で卒業。日本音楽コンクール優勝、英バルビローリ国際コンクールおよび日本管打楽器コンクールで入賞。ベルリン・フィルのエキストラ奏者として活躍後、2000年から約20年間にわたりマーラー室内管の首席奏者として欧州を中心に演奏活動を行い、アバドをはじめ(共演200回以上)、ヴァント、アーノンクール、ブーレーズ、ハーディング、ドゥダメル、ロトといった巨匠の指揮で演奏を重ねた。欧州の主要オーケストラ、アンサンブルから頻繁に客演首席奏者として招かれる一方、ソロや室内楽でも精力的な活動を展開し、N響、新日本フィル、神奈川フィル、名フィル、九響、テツラフ弦楽四重奏団、アンスネス、フロストらと共演。東京藝術大学准教授。ルツェルン祝祭管設立メンバー。第49回JXTG音楽賞(現ENEOS音楽賞)奨励賞受賞。鎌倉市出身・在住。
演奏曲目
フィンジ | 弦楽のためのロマンス 作品11 |
ヴォーン・ウィリアムズ | オーボエ協奏曲 イ短調 |
ヴォーン・ウィリアムズ | 交響曲 第5番 ニ長調 |
会場
石川県立音楽堂 コンサートホール
チケット
料金 |
全席指定 SS席6,000円 S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円 スターライト席1,000円 車椅子席5,000円 ・未就学児入場不可 ・25歳以下公演前日より半額で予約可(購入時要証明書類) ・公演予定時間: 約110分(休憩あり) |
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プレイガイド | 石川県立音楽堂チケットボックス TEL 076-232-8632 |
主催・問合せ等
主催 |
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助成 | |
問合せ |
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