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2023.04.24 岩城宏之音楽賞2023年度 第17回「岩城宏之音楽賞」選考結果について

岩城宏之OEK永久名誉音楽監督の遺志を受け2007年に創設致しました、北陸にゆかりのある実力ある音楽家に贈られる「岩城宏之音楽賞」の2023年度の受賞者が、下記のとおり決定いたしましたのでお知らせいたします。受賞者には、本年9月9日(土)に石川県立音楽堂で開催される「岩城宏之メモリアル・コンサート」に、ソリストとしてご出演を頂きますとともに、公演冒頭において当音楽賞の表彰および副賞(賞金50万円)が授与されます。

岩城宏之音楽賞について

岩城宏之賞受賞者

篠原 悠那(ヴァイオリン、福井県出身)

 福井県出身。06年第5回北陸新人登竜門コンサートオーディションに最年少(小6)で合格し、山田和樹指揮OEKと共演。OEKとは03年「題名のない音楽会」未来の大器〜福井編でブルッフのヴァイオリン協奏曲を初共演。第10回ヴィエニャフスキ国際コンクール(ポーランド)ジュニア部門 第3 位、第7回レオポルド・モーツァルト国際コンクール(ドイツ) 審査員特別賞、第80回日本音楽コンクール第2位、並びに岩谷賞(聴衆賞)他受賞。フジテレビ系アニメ「四月は君の嘘」ヒロイン役モデルアーティスト。シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。越のルビーアーティスト。EPIC SONYよりソロアルバムCD「Estreno」をリリース。「クラシック倶楽部」、「クラシックTV」等に出演。22年9月Hakuju Hallで<プラチナ・コンサート・シリーズ Vol.13>ソロリサイタルを開催し、藤倉大作曲Dawn Passacaglia ヴァイオリン版を世界初演。福井大学教育地域科学部附属小・中学校卒業、桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース(特待生)修了、メニューイン国際音楽アカデミー(スイス)にてディプロマを取得、桐朋学園大学大学院修士課程修了。山下金彌、辰巳明子、マキシム・ヴェンゲーロフ、篠崎史紀各氏に師事。ヤマハ音楽支援制度、明治安田クオリティオブライフ文化財団、ロームミュージックファンデーション奨学生。
 カルテット・アマービレの1stヴァイオリン奏者として第65回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第3位入賞、特別賞(コンクール委嘱作品の最優秀解釈賞)、ヤングコンサートアーティスト国際オーディション(ニューヨーク)第1位、21年第22回ホテルオークラ音楽賞受賞。室内楽を藤井一興、徳永二男、礒村和英各氏他に師事。22年11月には"アルゲリッチ&フレンズ イヴリー・ギトリスへのオマージュ、再び"公演にてマルタ・アルゲリッチ氏とシューマンのピアノ五重奏曲を共演し高い評価を得る。使用楽器は1832年製G.F.プレッセンダ ex“カール・フレッシュ” (宗次コレクション)

photo T.Tairadate

審査員

  • 木村かをり(ピアニスト、故岩城宏之夫人)
  • 池辺晋一郎(作曲家、石川県立音楽堂洋楽監督)
  • 広上淳一(指揮者、OEKアーティスティック・リーダー)

受賞者のコメント

このたびは、岩城宏之音楽賞の受賞を大変光栄に思っております。

2006年2月、第5回北陸新人登竜門コンサートの最終オーディションで岩城宏之マエストロに演奏を聴いて頂き、講評で温かいお言葉を頂戴した事を想い出します。その年の4月に共演させて頂く予定でしたが、マエストロは体調を崩され残念ながら共演叶わず…… あれから早17年、オーケストラ・アンサンブル金沢の皆様との久しぶりの共演、とても嬉しく楽しみにいたしております。

また石川県で開催されている「いしかわミュージックアカデミー」のマスタークラスは小3から10年以上、毎夏受講しておりました。初めて受けた年に講師で来られた辰巳明子先生と出会い、福井から東京へレッスンに通い始め、本格的にヴァイオリンに力を入れるきっかけとなり現在の私があります。

芸術音楽の奥深さに魅せられ、今まで周りの皆様に支えて頂き音楽を続けてこられていること、お世話になっております皆様に心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、挑戦する気持ちを忘れず、益々精進して参ります。

岩城宏之メモリアル・コンサート公演日程

  • 日時 2023年9月9日(土)14:00開演
  • 会場 石川県立音楽堂コンサートホール
  • 指揮 川瀬賢太郎(OEKパーマネント・コンダクター)
  • 管弦楽 オーケストラ・アンサンブル金沢