公演スケジュール
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ファンタスティック・オーケストラコンサート Vol.1
オペラ「黒蜥蜴」ファンタスティック・オーケストラコンサート Vol.1
オペラ「黒蜥蜴」(全2幕)
原作:江戸川乱歩 作:三島由紀夫 作曲:青島広志
腕にトカゲの刺青を持つ美貌の女盗賊・黒蜥蜴は、世界最高のダイヤモンド「エジプトの星」を狙う。 宝石商の岩瀬庄兵衛は宝石と愛娘の早苗を守るため、名探偵・明智小五郎を雇い黒蜥蜴と対決させる。 火花散る攻防戦の末、二人は深く愛し合うようになってしまった…。
~ 公演に寄せて ~ 池辺晋一郎先生、ましてやモーツァルトやヴィヴァルディには及びもつかないが、この私もこれまでに、かなりの数のオペラを書いている。(その殆どが20代の作であることは、なんとも悲しいが)
「黒蜥蜴」は1984年、29歳で書いたもので、同年、当時最高の歌い手たちによって初演され、その後20回ほど再演されている。スリルとサスペンスに富んだ筋立てが、お客さまのお気に召すのだろう。そして金沢での初演は最適役の出演者(特に横山・大山のカップル)により上演される。何より嬉しいのは金沢の声楽家たちが個性的に脇を固めることと、緻密に書かれている室内楽のパートを敬愛申し上げるオーケストラ・アンサンブル金沢の皆さんに演奏していただけることだ。
演奏家として加わる作曲者も、金沢と東京を往復しながら、最高に面白い舞台を作り上げる決心である。一回しかないこの公演、見逃したら一生の不覚になるでしょう!
青島広志 |
開催日程
2018年12月14日(金) 開場 18 : 15 開演 19 : 00
出演者
- 青島広志
作曲・演出・構成青島広志作曲・演出・構成1955年東京生まれ。東京芸術大学および大学院修士課程を首席で修了し、修了作品のオペラ「黄金の国」(原作:遠藤周作)が同大図書館に購入され、過去2回の東京都芸術フェスティバル主催公演となる。作曲家としては、「火の鳥」(原作:手塚治虫)など、その作品は200曲に及ぶ。ピアニスト・指揮者としての活動も35年を超え、最近ではコンサートやイベントのプロデュースも数多くこなしている。NHK「ゆかいなコンサート」初代監督を8年務め、現在もNHKラジオ「みんなのコーラス」「高校音楽講座」にレギュラー出演のほか、テレビ朝日「題名のない音楽会」アドバイザー、日本テレビ「世界一受けたい授業」などに出演。現在、東京芸術大学、都留文科大学講師。日本現代音楽協会、作曲家協議会、東京室内歌劇場会員。 - 沖澤のどか
指揮(2018年第18回東京国際音楽コンクール第1位)沖澤のどか指揮(2018年第18回東京国際音楽コンクール第1位)青森県出身。東京藝術大学音楽学部指揮科首席卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞し、新卒業生紹介演奏会に出演。現在同大学院在籍。これまでに指揮を田中良和、松尾葉子、尾高忠明、高関健の各氏に師事。ピアノを友田恭子、小池ちとせ、北川暁子の各氏に師事。
井上道義、下野竜也、ペーター・ギュルケ各氏のマスタークラスを受講し、いずれも優秀者に選ばれ、それぞれオーケストラ・アンサンブル金沢、上野学園大学オーケストラ、ザルツブルクチェンバーゾリステンを指揮。またヤルヴィ・サマーアカデミーに参加し、ネーメ・ヤルヴィ、レオニード・グリン、パーヴォ・ヤルヴィ各氏の指導を受ける。
これまでにオーケストラ・アンサンブル金沢、東京都交響楽団、藝大フィルハーモニア、多くのアマチュアオーケストラを指揮。2011年~2012年、オーケストラ・アンサンブル金沢指揮研究員。
- 横山美奈
緑川夫人(ソプラノ)横山美奈緑川夫人(ソプラノ)東京都立芸術高等学校卒業。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院オペラ科修了。文化庁オペラ研修所第8期修了後、文化庁在外派遣研修員としてイタリア・ミラノに留学。日本音楽コンクール声楽部門第3位入賞。
《ホフマン物語》オランピアでデビュー後、二期会《フィガロの結婚》《サウンドオブミュージック》日生劇場《セビリヤの理髪師》のほか《椿姫》《魔笛》《ラ・ボエーム》《こうもり》《ヘンゼルとグレーテル》《天国と地獄》青島広志作曲《黒蜥蜴》《サド侯爵夫人》《火の鳥 羽衣編》など多くの作品に主要な役で出演。充実した幅広い声域を持ち、役柄に応じた的確な歌唱と演技力、クリアなセリフ回しが高く評価されている。二期会会員。
- 大山大輔
明智小五郎(バリトン)大山大輔明智小五郎(バリトン)東京藝術大学首席卒業。同大学院修士課程オペラ科修了。
兵庫芸文センター《メリー・ウィドウ》ダニロにて鮮烈なデビューを飾って以降、《セビリャの理髪師》、《フィガロの結婚》フィガロ、《ラ・ボエーム》マルチェッロ等、主要な役を数多く演じている。
特に近年では“井上道義×野田秀樹”による《フィガロの結婚》フィガ郎や、宮川彬良作曲 歌劇《ブラック・ジャック》タイトルロール、異彩を放つシアターピース、バーンスタイン《ミサ》でのセレブラント等、独自性の強い作品での主役として圧倒的な存在感を示している。
また宗教曲や、古楽の分野においても数多くのコンサートソリストを務める他、役者として演劇作品への出演も多く、劇団四季ミュージカル《オペラ座の怪人》ではファントムとして客演するなどジャンルを越えて活躍しており、その多彩な経験と独自の表現力から、台本執筆、MC・ナレーション、歌唱・演技指導にも定評がある。
- 木村綾子
岩瀬早苗(ソプラノ)木村綾子岩瀬早苗(ソプラノ)愛知県立芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院修了。
韓国にて開催された日韓共同演奏会で「第九」のソリストを務める。その他、シューベルト協会、ウィーン市庁舎、ドイツ、ハンガリーなど海外において演奏会に出演。北陸新人登竜門コンサートにて、岩城宏之指揮、アンサンブル金沢と共演。また同オーケストラにて、天沼裕子指揮、井上道義指揮、コソボフィルハーモニー交響楽団(栁澤寿男指揮)などと共演。OEK定期公演にも出演し、いずれも好評を博す。オペラでは、フィガロの結婚、コシ・ファン・トゥッテ、愛の妙薬、こうもり、マノン、カルメン、アドリアーナ・ルクヴルールなどの多くの作品に出演し、その演技力にも定評がある。またフォーレやモーツァルト、ラターの「レクイエム」、「カルミナ・ブラーナ」など多くのソリストを務める。東京オペラプロデュース会員。横浜市在住。 - 宝福英樹
岩瀬庄兵衛(バリトン)宝福英樹岩瀬庄兵衛(バリトン)東京藝術大学卒業。同大学院修士課程終了後、同博士課程で学ぶ。シュトゥットゥガルト音楽大学に留学。数多くの宗教曲や交響曲のソリストを務め、多くのオペラを歌い演じている。ドイツ歌曲の演奏にも定評があり、リサイタルは常に好評を博している。オペラ、歌曲、宗教曲とバランスよく歌える歌い手である。演奏の他にもオープンカレッジでの講演、NHK音楽コンクールの審査員や音楽学会のパネリスト、また音楽辞典の執筆、演奏会の企画、解説、訳詞等も手がけ、FM音楽番組ではコメンテーターも担当し、そのマルチな才能を遺憾なく発揮している。中山悌一、高橋大海、植木桂、R.ホルム、U.クッター、K.リヒター、Mユングの諸氏に師事。静岡大学教授、二期会会員、日本演奏連盟会員、日本声楽アカデミー会員、日本音楽表現学会会員。 - 小野勉
雨宮潤一(テノール)小野勉雨宮潤一(テノール)都立八潮高卒。高一の冬、とても可愛らしい先輩に誘われて合唱部に入る。これが音楽の道を選ぶきっかけとなる。1986年「黄金の国」(遠藤周作/青島広志)でオペラデビュー。2001年第12回奏楽堂日本歌曲コンクール歌唱部門第3位入賞。フォンテックにて音楽制作ディレクターを経て歌手に転職。NHK「高校講座音楽Ⅰ」日テレ「アウトデラックス」などに出演。アンサンブル金沢、大阪交響楽団、名古屋フィル、中部フィル、東京フィルほかと共演。テノールとして、童謡からオペラアリアまで幅広いレパートリーを持ち、さまざまな場所にその歌声を提供している。 - 表まり子
老家政婦ひな(メゾ・ソプラノ)表まり子老家政婦ひな(メゾ・ソプラノ)愛知県立芸術大学音楽学部声楽学科卒。メキシコでGuadalupe CAMPOS、フランスでFrançois POLLETに師事し、約9年にわたり 現地での生きたスペイン音楽、フランス音楽を学ぶ。ポーランドで行われた国際若手音楽コンクールのセミフィナリスト。メキシコでは、カルミナ・ブラーナやマタイ受難曲のソロを務めた他、 ソロリサイタルや スペイン歌曲のコンサート、 バルセロナでの“3人のソプラノ”に出演する。メキシコの日本人コーラスの指導にも携わり、移民100周年の記念イベントでの
合唱指揮、日本大使館でのコンサートも開催。フランスでの修了時、2度にわたりMédalle d’ Or(金賞)を受ける。現在、ソロ演奏や合唱指導をはじめ、様々な舞台で活動中。金城大学短期大学部、石川県立保育専門学園 非常勤勤務。金沢市中央公民館合唱団常任指揮。
- 韓錦玉
女中・夢子(ソプラノ)韓錦玉女中・夢子(ソプラノ)大阪音楽大学音楽学部声楽科卒業。
ドイツ、ワイマール・フランツ・リスト音楽大学に留学。国家リノスト試験にて最優秀の成績を得る。
ドイツ、アルテンブルグ劇場にて尊属ソロ歌手として契約。「ホフマン物語」のオランピア役でデビュー後「ドン・ジョヴァンニ」のツ工ルリーナ、「魔笛」の夜の女王などの役で出演する傍ら、教会音楽やドイツ歌曲のコンサートでも活躍する。94年に日本に戻り、コンサートを中心に活動する。NHK-FMリサイタルに出演。第7回J.S.G国際歌曲コンクール入選。武庫川女子大学音楽学部非常勤講師を経て、現在は石川県に在住しコンサート活動、後進の指導など多方面にて活動中。日本ドイツノート協会会員。
- 石川公美
女中・愛子(ソプラノ)石川公美女中・愛子(ソプラノ)武蔵野音楽大学声楽科、同大学院修士課程声楽専攻を首席で修了。同大学福井直秋記念奨学生。2003年~2005年ロータリー財団国際奨学生としてイタリアへ留学。フレスコバルディ音楽院で学ぶ傍らイタリアを中心に演奏経験を積む。2006年天沼裕子指揮OEK歌劇「魔笛」でオペラデビュー以来、ラフォルジュルネ金沢、風と緑の学都音楽祭など北陸を中心に演奏活動を行う。バロック音楽からオペラ、現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、ラジオ、テレビなどメディアでも活躍中。2018年いしかわ県民文化芸術振興基金における若手芸術家として認定される他、東アジア文化都市2018日本代表として釜山市における平和記念公演「第九」ソリストに選ばれ好評を博する。 - 仲谷響子
女中・色江(メゾ・ソプラノ)仲谷響子女中・色江(メゾ・ソプラノ)輪島市出身。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。第6回北陸新人登竜門優秀賞受賞。金沢フレッシュコンサート2004・2005両年準グランプリ。2008年小澤征爾音楽塾「こうもり」合唱アルトとして参加。第18回アルカディア音楽祭第九アルトソロ。現在、OEKエンジェルコーラス、輪島市民合唱団指導、後進の指導、県内外にてコンサート、オペラに出演。啓声会会員。 - 今村薫
下男・夢男(テノール)今村薫下男・夢男(テノール)金沢大学教育学部小学校教員養成課程卒業。金沢大学大学院教育学研究科満期中退。ベルカント歌唱スタジオにて研鑽を積む。
2000年、室﨑安雄(Accordionst)とともに音楽ユニット LBM (La BohêMe ラ・ボエーム) を結成 。カンツォーネ・ナポリターナをメインとしたプログラムで、ライブコンサートや各種イベントに多数出演。
渡部東吾、ブルーノ・ペラガッティ、翁長 剛、青島広志の各氏に師事。
ソーニョ金沢会員。
- 近藤洋平
下男・愛男(テノール)近藤洋平下男・愛男(テノール)横浜国際音楽コンクール第1位、大阪国際音楽コンクール第2位、イタリア声楽コンコルソ・ファイナリスト。サントリーホール オペラ・アカデミーにおいてジュゼッペ・サッバティーニ氏らに師事。「ラ・ボエーム」ロドルフォ、「コジ・ファン・トゥッテ」フェランド、「魔笛」タミーノ、「電話」ベンなどオペラに出演多数。他にモーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」、ヘンデル「メサイア」にソリストとして出演。2016年、楽天×オリックス戦にて国歌独唱。様々なボーカルユニットに所属。シンガーソングライター・編曲家としても活動。 - 門田宇
下男・色男(バリトン)門田宇下男・色男(バリトン)国立音楽大学音楽学部声楽科卒業。国立音楽大学卒業演奏会出演。第77回 読売新人演奏会出演。第77回読売新人演奏会出演。北陸初の男声ユニット『hoBBit』を結成。現在『富山あざみ女声合唱団』『男声合唱団ジョイフルフレンズ』『CiC エンジョイコーラス』指揮指導。『富山カルチャーセンター』講師。個別・グループ ボイストレーニング講師。ジャンルを問わず、あらゆる世代に共感できるような音楽を目指し日々活動している。 - 野原広子
岩瀬夫人(ソプラノ)野原広子岩瀬夫人(ソプラノ)東京藝術大学音楽部大学院修士課程独唱科修了。フィレンツェに20年在住、イタリアオペラの研鑽を積む。V. Bellini(Catania)コンクール、Finale Ligure(Genova)他数々のコンクール等で入賞。ザルツブルク祝祭大歌劇場《オペラ・ガラ・コンサート》に出演。ヨーロッパ各地でミサ、レクイエム、オラトリオ等のソリストとして数多く出演。現在は東京、名古屋、京都でもコンサートを行う一方、ヨーロッパで学び得た発声や発音の教授にも積極的に携わる。福井県音楽コンクール審査員。 美浜町なびあす音楽企画アドバイザーを務め、世界的なピアニスト達を招聘し同ホールのピアノFAZIOLI f308を活用した数々のコンサートを企画。
演奏曲目
青島広志 | オペラ「黒蜥蜴」 |
会場
石川県立音楽堂 コンサートホール
チケット
料金 |
全席指定 SS5,000- S4,000- A3,000- B2,000- 未就学児入場不可 託児ルームの申込は12/11まで(有料 TEL.076-232-8111) |
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プレイガイド |
石川県立音楽堂チケットボックス TEL.076-232-8632(10:00-18:00) 香林坊大和 チケットぴあ ローソンチケット セブンチケット |