公演スケジュール
FRI
第467回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
フランスの生んだ巨匠カサドシュOEK初登場。第467回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
4月の定期公演にはフランスから注目すべきふたりの音楽家が招かれる。
ひとりは1935年生まれの大ベテラン、指揮者のジャン=クロード・カサドシュ。シャトレ座音楽監督、パリ・オペラ座およびオペラ・コミック座常任指揮者、リール国立管弦楽団音楽監督他の要職を歴任した名匠である。リール国立管弦楽団とは30枚以上のアルバムをリリースするなど、レコーディング活動も活発だ。ピアニストのローベル・カサドシュは伯父にあたる。
もうひとりは1988年生まれの才人、トーマス・エンコ。ジャズでもクラシックでも活躍する稀有なピアニストだ。3歳でヴァイオリン、6歳からピアノと作曲を始め、クラシックもジャズも同時に学んだという経歴の持ち主。すでにジャズ・ピアニストとして日本でもたびたびライブを行なっているが、今回はモーツァルトのピアノ協奏曲第21番のソリストとして登場する。欧州のオーケストラとの共演も数多い。ちなみにジャン=クロード・カサドシュは祖父、ソプラノ歌手のカロリーヌ・カサドシュは母。名門音楽一家の出身だ。
ラモーとラヴェルのフランス音楽に、モーツァルトとベートーヴェンのウィーン古典派を組み合わせたプログラムも興味深い。一味違ったベートーヴェンを味わえそうだ。(飯尾洋一:音楽ジャーナリスト)
開催日程
2023年04月21日(金) 開場 18 : 00 開演 19 : 00
出演者
- ジャン=クロード・カサドシュ
指揮ジャン=クロード・カサドシュ指揮ピエール・デルヴォーとともにペイ・ド・ラ・ロワール管弦楽団の創設に参加。また、1976年に創設したリール国立管弦楽団を40年以上にわたり率いた。客演指揮者としては、モスクワ、シンガポール、モントリオール、ボルチモア、ソウル、サンパウロ、ブエノスアイレス、フィラデルフィア、モンテカルロ、サンクト・ペテルブルグ、ベルリンなど世界の主要な舞台に登場している。現代音楽の熱心な擁護者であり、20年にわたり現代音楽の振興を目的とする協会「Musique Nouvelle en Liberté」の会長を務めている。レジオン・ド・ヌール勲章コマンドゥール章、国家功労勲章グラントフィシエ章、芸術文化勲章コマンドゥール章、教育功労章シュヴァリエ章、オランダ・オラニエ=ナッサウ勲章コマンデュール章、ベルギー・レオポルド勲章オフィサー章など数々の栄誉に輝く。2016年よりリール高等音楽舞踊学校の学長を務める。 - トーマス・エンコ
ピアノトーマス・エンコピアノ1988年パリの音楽家一家に生まれる。3歳でヴァイオリン、6歳からはピアノを始め、クラシックとジャズを同時に学んだ。9歳で著名なヴァイオリニスト、ディディエ・ロックウッドのグループに招かれる。ウィントン・マルサリス、マイケル・ブレッカーなどとの出会いや各地のジャズ・フェスティバルでの経験がその才能を大きく開花させた。2005年パリ音楽院に入学すると同時にデビュー・アルバム「Esquisse」を発表。2016年にはヴァシリーナ・セラフィモーヴァとのデュオ・アルバム「Funambules」をドイツ・グラモフォンからリリースしている。2017年以降、フランス国立管弦楽団をはじめヨーロッパ各地のオーケストラと共演を重ねている。日本でも東京JAZZ、ラ・フォル・ジュルネに出演。2018年9月に京都市交響楽団と、また2020年2月には札幌交響楽団と「ラプソディ・イン・ブルー」を共演し、絶賛された。
演奏曲目
ラモー | 六重奏のために編曲された6つのコンセールより (弦楽合奏版) |
モーツァルト | ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K. 467 |
ラヴェル | 亡き王女のためのパヴァーヌ |
ベートーヴェン | 交響曲 第1番 ハ長調 作品21 |
会場
石川県立音楽堂 コンサートホール
チケット
料金 |
全席指定 SS6,000円 S5,000円 A4,000円 B3,000円 スターライト1,000円 車椅子席5,000円 ・未就学児入場不可 ・25歳以下公演前日より半額で予約可(購入時要証明書類) ・公演予定時間: 約120分(休憩あり) |
---|---|
プレイガイド | 石川県立音楽堂チケットボックス TEL 076-232-8632 |
主催・問合せ等
主催 |
|
---|---|
助成 | |
問合せ |
|