オーケストラ・アンサンブル金沢

Concert

公演スケジュール

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ファンタスティック・オーケストラコンサート

西村まさ彦が語る動物の謝肉祭。一柳とモンタルベッティ。

ファンタスティック・オーケストラコンサート

この日の公演は、私(板倉)の友人の曲を2曲、先輩の曲を1曲というプログラムです。一柳さんの作品は、初演が未定で2人で悩んでいたところ、一柳さんの「僕はOEKの大海さんを信頼しているからお願いしてみようか」との言葉から今回の演奏が決まった曲です。2月4日は一柳慧さん90歳のお誕生日なので「金沢でお祝いをしよう!」と盛り上がりましたが、去る10月7日に突然天に召されてしまいました。前衛作曲家 一柳慧の最後の作品となってしまいましたが、三味線とヴァイオリンの音の間に何を聴いていたのでしょうか。とても悲しいけれど、この演奏会の準備でたくさん話をしていたことを思い出しながら演奏したいと思います。きっとどこかで聴いていらっしゃるはずです。

サン=サーンスは同じパリ音楽院を卒業した先輩であり、私の先生の先生にあたる世代の方なので色々なお話を耳にした身近な存在です。初演も先輩方が演奏したのでフランスの伝統を感じています。大層な題名が付いていますが、この風刺のニュアンスが今回は西村まさ彦さんの語りでどのように展開していくか、音楽の力がより伝わると思うと大変楽しみです。

最後のモンタルベッティとは、2週間前にもパリで一緒に食事をしたばかりです。作品はフランスの現代画家の作品集から着想を得て書かれたものですが、作曲中には、お宅で画集を前にいろいろな話をしてくれたものでした。

一柳、モンタルベッティという友人の曲を演奏できる素晴らしさは、ご本人を直接知っていて、その人間像から、彼らが音符で伝えようとしている事を考えられる、ということです。耳慣れない響きもあるかもしれませんが、その点ではサン=サーンスも負けていません。このプログラムをぜひお楽しみくださいますよう。そして90歳を迎えるはずだった一柳さんに思いを馳せていただければこの上ない喜びです。(板倉康明:指揮者・クラリネット奏者)

開催日程

2023年02月05日(日) 開場 13 : 00 開演 14 : 00

出演者

  • 板倉康明
    指揮
    板倉康明指揮
    東京藝術大学を経てフランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院を卒業。フランスと日本を拠点とし、近現代作品演奏で高い評価を得ている。国内ではOEK、東京都交響楽団、東京フィルハーモニー等、国外では、ボルドー国立管弦楽団などにたびたび客演している。サイトウキネンフェスティバル、サントリーサマーフェスティバルなど国内外の音楽祭での活躍も注目されている、東京シンフォニエッタの音楽監督を務める。
  • 西村まさ彦
    語り
    西村まさ彦語り
    俳優。12月12日生まれ。富山県出身。近年、映画では『お就活、熟春!人生、百年時代の過ごし方』、『大河への道』、『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』などに出演。またNHKドラマ『白い濁流』、NHK BS時代劇『剣樹抄』、テレビ東京『警視庁考察一課』など様々な作品にて幅広い役を演じている。また全国各地にてコミュニケーションの向上をテーマに市民参加型ワークショップを監修するなど精力的に活動している。
  • 本條秀慈郎
    三味線(一柳)
    本條秀慈郎三味線(一柳)
    本條秀太郎に師事。演出家蜷川幸雄らが演奏を高く評価。桐朋学園短期大学部卒業。ACCフェローの受給によりニューヨークに留学。17年度文化庁文化交流使として各国にて30公演を行う。また、ロンドン・ウィグモアホールでのリサイタル、ニューヨークにて藤倉大の三味線協奏曲を世界初演するなど海外でも活躍。芸術選奨文部科学大臣新人賞、文化庁芸術祭新人賞、出光音楽賞、京都青山音楽賞青山賞など多数受賞。2022年ジョン・ケージらも務めたとされるアメリカU. C. DAVISのアーティスト・イン・レジデンスに選ばれる。
  • 藤原亜美
    ピアノ(サン=サーンス)
    藤原亜美ピアノ(サン=サーンス)
    東京藝術大学を卒業後、パリ国立高等音楽院を満場一致の首席で卒業。第3回オルレアン20世紀音楽国際ピアノコンクール第1位受賞。アンサンブル・アンテルコンタンポランのアカデミーに参加。ソロ、室内楽奏者として活動し、特に初演作品に数多く携わるほか、ソロを含むCDを多数リリースしている。第49回と第51回レコードアカデミー賞(現代音楽部門)受賞。東京シンフォニエッタピアノ奏者。東京藝術大学、東京音楽大学、日本大学芸術学部講師を務める
  • 平井皐
    ピアノ(サン=サーンス)
    平井皐ピアノ(サン=サーンス)
    東京都出身。国立音楽大学、同大学院を経て渡仏。2020年よりパリ地方音楽院にて伴奏方と室内楽を修める。パリを中心にコロンヌ管弦楽団(パリ)をはじめとするアンサンブルピアニスト、室内楽奏者として活動。2018年マリア・ジョアン・ピリス氏のワークショップに参加。現在パリ国立高等音楽院伴奏科修士課程在籍中。
  • 近藤薫
    ヴァイオリン(一柳)
    近藤薫ヴァイオリン(一柳)
    東京藝術大学をアカンサス賞を受賞して卒業。同大学院修士課程を修了。現在東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター、バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ首席客演コンサートマスター、長野市芸術館レジデント・カルテット・リヴァラン弦楽四重奏団主宰を務める。近年では演奏活動のほかに、東京大学先端科学技術研究センターにおいて先端アートデザイン分野の設置に尽力し、特任教授としてアート的な感性による新しい社会概念の構築を目指す。

演奏曲目

一柳慧ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲
サン=サーンス動物の謝肉祭(語り付き)
モンタルベッティ都市へと開ける同時的な窓(2019)

会場

石川県立音楽堂 コンサートホール

チケット

料金 全席指定(税込)
SS席6,000円
S席5,000円
A席4,000円
B席3,000円
車椅子席5,000円
・一般発売日: 2022年12月5日 10:00
・未就学児入場不可
・25歳以下公演前日より半額で予約可(購入時要証明書類)
・公演予定時間: 約100分(休憩あり)
プレイガイド 石川県立音楽堂チケットボックス TEL 076-232-8632
チケットぴあ (Pコード: 225-909)
ローソンチケット (Lコード: 55443)

主催・問合せ等

主催
  • 公益財団法人石川県音楽文化振興事業団
問合せ
  • 石川県立音楽堂チケットボックス TEL 076-232-8632

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