公演スケジュール
2023ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭
NHK「映像の世紀」コンサート2023ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭
「映像の世紀コンサート」に寄せて
加古隆(作曲家・ピアニスト)
NHKスペシャル「映像の世紀」が放送されたのは1995年のことです。映像が生まれて100年を記念し、世界中に残された貴重なフィルムを集めて20世紀の歴史を映像で振り返るという内容で、その音楽を私が担当しました。番組の反響は大きく、その後何年にも渡って再放送が繰り返され、結局20年後の2015年には「新・映像の世紀」、その後も「映像の世紀プレミアム」と続き、そして昨年からの新番組「映像の世紀バタフライ・エフェクト」でも同じテーマ曲「パリは燃えているか」は流れ続けています。
今回の「映像の世紀コンサート」とは、自宅のテレビでしか観ることが出来なかった番組がコンサートホールにやって来る、と言えば分かりやすいでしょうか。ステージには大きなスクリーンが設置され、その前にオーケストラとピアノが登場します。そしてスクリーンには1985年から現在までの間に撮影された世界中の、非常に貴重な映像が時代の流れに沿って上映されます。同時にそこにオーケストラとピアノの生演奏が加わり、映像と音楽とを一緒に楽しめる、そんな画期(かっき)的なコンサートです。
既に何度かこの公演は行っていますが、終演後は皆さんから「圧倒的な感動が心に押し寄せてくるコンサートだった」という嬉しい感想を頂いています。それは文字による知識や概念ではなく、映像と音楽とが互いに100%の力でぶつかり合ってより大きな力となり、言葉を超えて心に直接語りかけてくるからだと思います。又このコンサートの為に新たに特別編集された映像や、演奏の合間に入る山根基世さんのナレーションも大きな魅力となっています。
今回の金沢公演は、「オーケストラ・アンサンブル金沢」のために新しく編曲を行なった新バージョンの、初演です。また加えて、現在放送中の「映像の世紀バタフライ・エフェクト」のために作曲した新作2曲も聴いていただけますので、私としても大いに楽しみにしております。
開催日程
出演者
- 加古隆
ピアノ、作曲加古隆ピアノ、作曲東京藝術大学・大学院作曲研究室修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に進み、オリヴィエ・メシアンに師事。現代音楽の勉学途上、1973年のパリでフリージャズ・ピアニストとしてデビューするという特異な経歴を持つ。76年に最高位の成績で音楽院を卒業。帰国後はオーケストラや様々な分野の作品、映画音楽、ドキュメント映像の作曲も数多く、ピアニストとしての音色の美しさから「ピアノの詩人」とも評される。2016年度(第68回)日本放送協会 放送文化賞を受賞。 - 岩村力
指揮岩村力指揮早稲田大学理工学部電子通信学科、および桐朋学園大学演奏学科を卒業。マスタープレイヤーズ指揮者コンクール優勝ほか数多くの国際コンクールにて入賞。これまでにハンガリー響、N響等内外のオーケストラを指揮するほか、アルゲリッチの要請によりパドヴァ室内管弦楽団と共演し国際的に活躍。2000-07年NHK交響楽団アシスタントコンダクター。2010年より兵庫芸術文化センター管弦楽団レジデント・コンダクター。2015年、兵庫県功労者表彰(文化功労)受賞。 - 山根基世
ナレーション山根基世ナレーション1948(昭和23)年、山口県生まれ。1971年NHKにアナウンサーとして入局。主婦や働く女性を対象とした番組、美術番組、旅番組、ニュース、ナレーション多数を担当。2005年女性として初のアナウンス室長。2007年NHK定年退職。LLP「ことばの杜」設立。2013年LLP「ことばの杜」解散後、地域作りと言葉教育を組み合わせた独自の活動を続けている。東京大学客員教授、女子美術大学特別招聘教授、学校法人 桑沢学園理事等を歴任。現在は学校法人 順心広尾学園理事。公益財団法人 文字・活字文化推進機構評議委員。シチズン・オブ・ザ・イヤー 選考委員会委員長。「山根基世の朗読指導者養成講座」講師、「声の力を学ぶ連続講座」主宰。「感じる漢字」「ことばで『私』を育てる」他、著書多数。
会場
石川県立音楽堂 コンサートホール
チケット
料金 |
全席指定 S席5,000円 A席4,000円 B席3,000円 ・未就学児入場不可 ・公演予定時間: 約135分(休憩あり) ・座席によってスクリーンの一部が見えない場合がございます。 |
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プレイガイド |
石川県立音楽堂チケットボックス TEL 076-232-8632 チケットぴあ (Pコード: 247-608) ローソンチケット (Lコード: 51781) |
主催・問合せ等
主催 |
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企画・制作 |
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企画協力 |
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問合せ |
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