オーケストラ・アンサンブル金沢

クラリネット奏者、作曲家、指揮者。ミュンヘン音楽・演劇大学でゲルト・シュタルケに、ジュリアード音楽院でチャールズ・ナイディックにクラリネットを学ぶ。ドホナーニ、カンブルラン、エッシェンバッハ、ウェルザー＝メスト、ナガノらの指揮者と共演。リーム、ライマン、ホリガーといった作曲家たちがクラリネット協奏曲の新作をヴィトマンに捧げている。作曲家としても世界的指揮者や著名オーケストラが彼の作品の初演を担い、またを定期的に取り上げている。現在、ハノーファー北ドイツ放送フィル、およびモーツァルテウム管の首席客演指揮者、ミュンヘン室内管のアソシエイト・コンダクターなどを務める。バレンボイム・サイード・アカデミー作曲科主任教授。2023年2月にはアイルランドのリムリック大学から名誉博士号を授与される。

アメリカ出身のソプラノ歌手クラロン・マクファーデンは同世代で最も多才な歌手のひとり。イーストマン音楽院で声楽を学び、オランダを拠点に活躍している。1985年にトン・コープマン指揮《レロ・シネーゼ》でのオペラ・デビュー以降、パリ・オペラ座、コヴェントガーデン王立歌劇場、エクス＝アン＝プロヴァンス音楽祭、グラインドボーン音楽祭ほか数多くの著名な歌劇場や音楽祭に招かれている。コンサートの舞台でも、アムステルダムのコンセルトヘボウに頻繁に出演するほかオランダ・フィル、ハーグ・レジデンティー管、ライプツィヒMDR響、南西ドイツ放送響などと定期的に共演。近現代音楽の解釈にも定評があり、1999年のBBCプロムスではティペット『時の仮面』でオープニングを飾ったほか、シェーンベルク『月に憑かれたピエロ』を披露。またファーニホーやリーム作品の初演なども行なっている。その多才な才能からジャズ・ミュージシャンから共演を望まれることも多い。