ニュース
2019.05.20 5月21日より学校公演。8会場で9公演を開催。学校公演
学校公演シーズン到来
オーケストラの代表的な教育プログラムといえば、学校の生徒を対象としたコンサート。OEKでは、国、自治体や学校などと協力して、毎年このシーズンに演奏会を行なっています。今年も、石川県内の小中学校・特別支援学校の児童や生徒、また富山県高岡市の小学生にオーケストラの響きを届けます。
特に高岡市の「10才のファーストコンサート」は今年で26回を数えます。これは10才を高岡市で過ごした35才までの人たち全てがオーケストラを聴いていることを意味しています。2世代に渡ってこの公演を体験する例も見られるようになり、コンサートについて家庭内で会話が交わされるなど、社会的にも大きな意義を生み出しています。
また、特別支援学校を対象としたコンサートもOEKが長年取り組んでいる活動の一つです。普段のコンサート環境へ足を運ぶことが難しい子どもたちに音楽を届けたい気持ちはもちろんですが、誰よりも素直でダイレクトな彼らの反応に、私たちもまた感動し、音楽の持つ力を毎年再認識させられる貴重な時間ともなっています。
学校公演のプログラム
どのプロ・オーケストラでも同じだと思いますが、OEKでも音楽の楽しさを伝えるための様々な工夫をプログラムに凝らしています。室内オーケストラならではの魅力を伝えることはもちろん、例えば今年は、身近なものが楽器になることを発見してもらうため、アンダーソンの「タイプライター」と、シュトラウスの「鍛冶屋のポルカ」(どちらもOEK用に編曲)がプログラミングされました。みなさんがどんな反応を見せてくれるのか今から楽しみです。
明日から始まる学校公演のリハーサル中です。今年度は、8箇所9公演を廻ります。
— オーケストラ・アンサンブル金沢 (@oekjp) 2019年5月20日
久しぶりに登場しますタイプライターも、初代トロイから、2代目青木にバトンタッチ!明日からの公演が楽しみですね‼︎ pic.twitter.com/DpfAuFWjlt
そもそもタイプライターの存在を知らないであろう子どもたちを相手に、どう伝えるのか? タイプライター奏者としてデビューする青木の手腕が問われますね。
2019年度学校公演日程
今年度の学校公演の日程は以下の通りです。この他にもOEKでは、北國銀行と協力して未就学児に室内楽を届ける「北國HAPPY!コンサート」(今年度は30公演を予定)や、石川県立音楽堂の子どもを対象とした公演など、様々な教育プログラムを実施しています。
- 5月21日(火)OEKふれあいコンサート
- 指揮:松井慶太(以下、全公演)
- 会場:野々市市文化会館
- 対象:金沢地区特別支援学校児童・生徒
- 主催:当団
- 助成:日本芸術文化振興基金
- 5月22日(水)OEKふれあいコンサート
- 会場:小松市民センター
- 対象:小松・加賀地区特別支援学校児童・生徒
- 主催:当団
- 助成:日本芸術文化振興基金
- 5月27日(月)平成31年度児童・生徒オーケストラ鑑賞教室
- 会場:輪島市文化会館
- 対象:輪島市内3中学校生徒
- 主催:石川県芸術鑑賞推進委員会、当団
- 5月28日(火)平成31年度児童・生徒オーケストラ鑑賞教室
- 会場:かほく市立高松中学校
- 対象:かほく市立高松中学校生徒
- 主催:石川県芸術鑑賞推進委員会、当団
- 5月29日(水)10才のファーストコンサート
- 会場:高岡文化ホール
- 対象:高岡市内小学4年生
- 主催:(公財)高岡市民文化振興事業団
- 5月30日(木)平成31年度児童・生徒オーケストラ鑑賞教室
- 会場:白山市松任文化会館、内灘町文化会館
- 対象:白山市内12小学校5年生、内灘町内6小学校5,6年生
- 主催:石川県芸術鑑賞推進委員会、当団
- 5月31日(金)OEKふれあいコンサート
- 会場:七尾市文化ホール
- 対象:能登地区特別支援学校児童・生徒
- 主催:(公財)日本交響楽振興財団、当団
- 助成:日本芸術文化振興基金