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2020.03.21 新シーズンプログラム発表。テーマはベートーヴェンとモーツァルト!2020-2021シーズン・プログラム
テーマは《ベートーヴェンとモーツァルト》
2020年、生誕250年を迎えたベートーヴェン。演奏家たちはこの記念の年にこぞって彼の作品を取り上げるでしょう。室内オーケストラであるOEKはベートーヴェンの作品を重要なレパートリーとして常に演奏していますが、この特別な時にしかできない、OEKの個性を活かしたアプローチとは何でしょうか。OEKは2管編成40名のメンバーからなる「室内オーケストラ」。これはモーツァルトやベートーヴェンが生きた時代の標準的なサイズで、故にOEKはバロックや古典そして現代作品を主なレパートリーとしています。ふりかえれば初代音楽監督の岩城宏之の時代には、東京・名古屋にてモーツァルト、ベートーヴェンの全交響曲を年月をかけて取り上げ、先代の音楽監督井上道義と、彼の就任最初の録音に選んだのはモーツァルトの交響曲39,40,41番だったのでした。
私たちの大切なレパートリーであるベートーヴェンとモーツァルト。私たちはこの2人の偉大な作曲家に改めて真正面から向き合い、室内オーケストラの魅力と新たなレパートリーを発掘するシーズンにしたいと思っています。
芸術監督ミンコフスキのベートーヴェン全交響曲演奏
芸術監督として3シーズン目を迎えるミンコフスキが、彼自身初となるベートーヴェン全交響曲連続演奏会に取り組みます。これまでも優れたオペラやシューマン交響曲全曲演奏など、非常に特別なプロジェクトで多くの注目を集めてきたミンコフスキとOEKは、いよいよ本丸とも言えるこの新たなプロジェクトに挑戦し、さらなる飛躍をめざします(第1回、第2回、第3回、第4回)。
OEK指揮者陣、きらめくゲストたちによるモーツァルト
OEK指揮者陣であるスダーンと川瀬、そして客演する指揮者たちには、モーツァルトの作品を含めたプログラムを組んでいただきました。スダーンは得意の古典作品を中心に。現代音楽に積極的な川瀬は、酒井健治への新たな委嘱曲を、モーツァルトへのオマージュ作品とともにプログラミング。ゲストとして招く巨匠たち、バシュメットやミンコフスキ推薦のカサドシュへの期待も膨らみます。80歳を迎える名誉アーティスティック・アドヴァイザーのピヒラーは、ジュピター交響曲をメインにロッシーニとアメリカ出身ヴァイオリニストのベイルマンとの共演を含めたプログラムです。
室内オーケストラならではの弾き振りも豊富に。バシュメット、鈴木優人、三浦文彰とゴンザレス=モンハスは交響曲の指揮と同時に、協奏曲で弾き振りを披露します。そして日本の誇る若き才能も登場。北村朋幹、藤田真央の2人がスダーンの指揮のもと、ベートーヴェンとモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏します。
1787年、ベートーヴェンがモーツァルトを訪問したというエピソードがありますが、確たる証拠はありません。しかしモーツァルトからの影響は明らかです。そして2020年、OEKと個性豊かなアーティストが繰り広げる偉大な2人作曲家の邂逅を、新シーズンを通して皆様の楽しみとしていただければ幸いです。
シーズンを通して、お得な価格・決まった座席でOEKの定期公演をお楽しみいただける、定期会員の新規お申し込みは6月1日より開始します。
お問い合わせは【定期会員係】TEL:076-232-8571まで