オーケストラ・アンサンブル金沢

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2022.04.18 就任・退任2022年9月以降のOEK新指揮者陣について

4月18日、オーケストラ・アンサンブル金沢は、石川県立音楽堂にて9月からの新シーズン・ラインナップならびに、広上淳一氏をアーティスティック・リーダーに迎える新指揮者陣を発表しました(広上氏はリモートで参加)。多彩なプログラムとともに広上OEK時代の幕開けとなる新シーズンにどうぞご期待ください(新シーズン・プログラムについてはこちら)。

新指揮者陣(2022年9月より)

  • アーティスティック・リーダー 広上淳一
  • パーマネント・コンダクター 川瀬賢太郎
  • コンダクター 松井慶太
  • 永久名誉監督 岩城宏之
  • 桂冠指揮者 井上道義
  • 桂冠指揮者 マルク・ミンコフスキ
  • 名誉アーティスティック・アドヴァイザー ギュンター・ピヒラー
  • 名誉アーティスティック・アドヴァイザー ユベール・スダーン

アーティスティック・リーダー広上淳一のもと、川瀬賢太郎はこれまでの肩書きから「ゲスト」が取れ、パーマネント・コンダクターに、松井慶太が新たにコンダクターに就任。現芸術監督のマルク・ミンコフスキは桂冠指揮者に、現首席客演指揮者のユベール・スダーンは名誉アーティスティック・アドヴァイザーとして、それぞれOEKの指揮者陣に名を連ねます。また、現専任指揮者の鈴木織衛氏は任を離れますが、OEKが信頼する指揮者として引き続きOEKのコンサートにご出演を頂く予定です。

均一化するグローバル社会の中で、街の人々の拠り所となる楽団に(広上淳一発言要旨)

岩城先生の時代、当時の室内オーケストラの流行やグローバル化の流れの中で国際色豊かなOEKが生まれました。果たしてグローバル化が進み、コンピュータが発展し、金融システムが高度化した現代、人間は幸せを感じているでしょうか。むしろ逆行しているとさえ私は思います。私たちがそれを救えるとすれば、ヨーロッパのどのような小さな街にもオーケストラやオペラハウスがあるように、街とのつながりを大切にするオーケストラへとOEKを再構築することが必要だと考えます。室内オーケストラのままで良いのかどうか。グローバル化は良しとしても、その在り方はどうか。様々な国籍のメンバーが、そこに住む人々と密接に結びつき、一緒に街の文化を育んでいく、そのようなオーケストラになって欲しい。行政や人々にOEKを街の代表としての拠り所として考えてもらえるように、そして石川から北陸全体に音楽文化を届ける楽団に成長してもらうために何かができたら、僕の人生はこれで終わりかな、と。最後の仕事としてこの役目を引き受けました。